夏だからちょっと怖い話

予備校講師時代、校舎の日当たりが悪い教室に「出る」って噂が流れた。


塾長はカジュアルにオカルト信じる派。
俺はオカルト信じない派。


塾長「先生、本当に信じないんですか?人気のない夜道とか廃墟とか怖くありません?」
俺「そりゃ俺だって有り得ないものが見えちゃうことはありますよ〜。それが不意打ちなら怖いですし。
 ただ、その後『あぁ、自分はこんなものを見てしまう程疲れているんだ』って考えるか、
 『霊が出た!』って考えるかの違いだと思いますよ。」
みたいなやり取りで、お互い絶対否定でも絶対肯定でもなかったからお茶を濁した。


結局、例の暗い教室については「照明を明るくしましょう」で片が付いた。
「暗い場所は霊を呼び寄せて、煌々としていればオバケは近づかないものですし。」
「暗いと鬱病になりやすいって言いますし気が滅入ると変な錯視もしますって」
「霊的にも心理学的にもいいしどうですかね〜?」採用。


オカルトの解決法って、怪しい宗教でもなければ案外心理学の解決法に似通っていたりする。
オカルト気質な人をアンチオカルトに引き込みたいなら、
デーンとMyアンチオカルト論展開したあとで、
オカルト問題に心理学と共通した解答を示して
「これで二重の意味で解決ですね〜♪」
ってやると態度軟化するかも。