水滸伝:うちの両親の教育方針

オフクロは、小5の俺に「この本はお薦めだ」と言って水滸伝を読ませた。後で聞くに南総里見八犬伝の間違いだったらしい。


全体の流れは全然理解していなかったけど、まぁ、何となく、大酒飲みの漢共が、「道徳?倫理?知ったことか!漢に必要なのは義兄弟との信義のみよ!」と好き放題やっていたのは分かった。
いつの日か、ドブロクを自分で作って飲んでみたいという夢も持つようになった。現行法では犯罪だけど。


んで、何かの拍子に小学校の担任が中国の様々な古典小説を口にしたときに、水滸伝も口にしたから、俺が「あ、それ読んだことあります」と。


担任はびっくりして、嘘だと思って俺に内容を聞いたら、俺はちゃんと読んでいないと分からないことを言ったらしい。


オフクロは、それ以来担任教師に教育ママ扱いされたとボヤいていたが、もし担任がちゃんと水滸伝を知っていたなら、教育ママとは全然違う別の何かだと思っていたに違いない。
アレは間違いなく小学生の情操教育に悪影響を与える代物だ。


しかし、教育ママだったのは事実だと思う。南総里見八犬伝を小学生に読ませる母親だって十分教育ママだ。


オフクロは俺に、「勉強させれば素直な子に育つと思ったのに、アンタは頭が良くなるにつれてどんどん手がつけられなくなった」とボヤいていたが、そういう水滸伝とか、変な所での勘違いが積み重なった結果だと思う。


ある時は、頭を使いそうだから、と、ゲーム売り場から適当に選んだ「クインティ」を俺に買い与えた。

これ、後に『ポケットモンスター』を製作するゲームクリエイター集団ゲームフリークの処女作。

確かに攻略にのめり込むことでIQは高くなったと思うけど、あまりの面白さにゲーヲタ化が加速した。


妹が入院したときに、「神話系の本が読みたい」というリクエストを聞いて、オフクロが図書館から借りてきたのは「ク・リトル・リトル神話」(クトゥルー神話)だった。絶対に内容は理解していない。


何か肝心なときに自分が嫌いな方向に勘違いする癖があるんじゃないかと疑う。


実際オフクロ、勉強はあまりしなかったらしい。自分がよくも知らないモノを子供に教え込んだら、思考が理解できない子が育つのは当然の結果だろうw

そうやって子離れするもんだと思うんだが、うちのオフクロはそれが出来ないらしい。


因みに、親父とは専攻が被っているからか、思考も大体似通っていて、友達感覚。あんまり親離れとか子離れとか意識したことない。

ただ、夏・冬休みの自由研究で、ここぞ教育の機会とばかりに俺に色々教えてくれた親父が、ミョウバンの結晶作成を課題に選んだときだけは、オフクロが「父さんに『手伝ってあげて』と頼んでも全く構ってくれなかった」とボヤいていた。

俺は最初からちょっとだけオフクロに相談しつつも、基本一人で挑戦する気でいたから何とも思わなかったけど、今考えると親父はコテコテの電気人間で、科学全般(特に化学)に興味があるという訳ではなかったのかもしれない。

関係ないが大学の電気系に強い友人は、結構な確率で、幼少の頃に、父親から「半田ごて伝授の儀式」を受けていた。俺も小2のときに経験した。


という記憶が、この記事の水滸伝の部分を見て思い出された。SKD108、俺も面白そうだと思う。http://bit.ly/c5qg6n

因みに俺は、AKB48と聞くとAK47を連想して仕方がない。

伊集院光がネタにしてたのを聞いてから強烈に印象に残ってしまっている。

そのうち、実際にやってもいいんじゃないだろうか?

秋元康おニャン子を現代版にカスタマイズした結果がAKB48だし、同じく往年のアイドルをパロって「セーラー服と突撃銃」とか言って。