地獄変・偸盗/芥川龍之介

同時に借りた太宰治と比べると、芥川は読みづらいなぁ。個人的に風景描写が嫌いだからだと思う。
話が始まる前に延々と天気はこうで、道端の風景はこうで、木々はどうで、道を歩く人々はどうで、くどくどと。
一番読みやすかったのは藪の中。会話文多かったしね。何だかこれだけラノベっぽい。
偸盗の兄弟の絆みたいなのも、ロマンがあってよかった。けど、序盤人間関係と名前が覚えられなくて手間取った。これが6作品の一番冒頭にあったから乗り越えるのに時間がかかったのかもしれない。先に地獄変や藪の中から読んでおけばよかった。