最遊記を再読中-如何に見栄を切った台詞を言わせるか

最遊記 (1) (GFC)

最遊記 (1) (GFC)

ブックオフで安かったので再読中です。
悟浄「…経くらいあげてやれよ 生臭ボーズ」
三蔵「…フン」「そんな物 何の気休めにもならん」
悟浄「…でもそーゆーのって 理屈じゃねェだろ?」
三蔵「………」「――俺が経を読むのは 死んだ者のためじゃない」
一切の迷いを撃ち殺す様な曇りの無い声
…俺たちは
この黄金の下に集った

この部分が特に好き。三蔵が経をあげる絵がまた様になっている。


俺、アクションシーンにはけっこううるさいのに最遊記だけは三蔵がピストルを横に構えても許せちゃうんだよね。
紅が2巻でいきなり世界観の説明抜きに召還魔法使えるみたいなこと言い出したり。
あの世界の重火器のパワーバランスとかよく分からないし。
コレはそういう漫画でいい気がする。
ストーリーもそこまで濃くない気がするけど、「シナリオ」と「テキスト」の違いのいい例というか、「テキスト」に特化した言い回しの上手さを注目する楽しさ。