このゲームにはルールがない。 - Something Orange

http://d.hatena.ne.jp/kaien/20081116/p1
漫画・ゲーム論。作者自身が作ったルールを破ることで作品が有名になった例として思い当たるのは、漫☆画太郎先生の「なかったことにしてください」だろうか?
逆に考えれば、あのくらいの破天荒になる覚悟を持たないと、作者が自分で作ったルールを破るということは読者とのゲームの駆け引きに敗北することを意味するだろう。
長期連載で、大量にできた設定を処理しきれずにいくつかルール違反を起こしてしまうくらいなら、まぁ仕方ないで読者も許すことが多いが(それでもかなりの減点はされると思う)。その点、ワンピやネギまはよく頑張っていると思う。
ワンピは時々伏線取りこぼしはあるが、比べ物にならない膨大でしっかりした伏線があるので「矛盾率」そのものが長期連載の割に低い。
ネギまに至っては長期連載作品としての「矛盾率」が異様に低い。あれをただのエロサービス漫画と見ないで、設定拾いで楽しんでいる人は意外と多いだろう。(登場キャラの倫理・思想に突っ込むひとはたしょういるが。)